症例Cases treated

15歳 日本猫 歯肉口内炎

1年前からの食欲不振と口の痛みを主訴に15歳の日本猫が来院しました。全身麻酔下にて、口腔内検査を行ったところ、喉の奥に炎症を重度に認めました(尾側口内炎)。また、上顎の臼歯は肉眼では見られませんでしたが、レントゲン検査では、歯根が残っていました。手術は、全臼歯抜歯を行い、上顎の残根歯も除去しました。手術後、口の痛みは消失しました。

治療前

治療後

基本情報

動物種
品種
日本猫
性別
年齢
15歳
主訴
口の痛み 食欲不振

猫の歯肉口内炎は、喉の奥の粘膜が炎症を起こし、痛みを呈する疾患です。猫の風邪ウイルスであるカリシウイルスや歯周病による炎症、体質などが組み合わさって発症します。本例も、口の粘膜のPCR検査でカリシウイルスが陽性となり、下顎臼歯では重度の歯周病を認めました。そしてレントゲン検査で残根歯が確認でき、除去することによって、炎症の原因を取り除くことができました。

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