いぬとねこの歯周病治療Periodontal disease treatment for
dogs and cats

歯周病について

歯周病は、歯と歯周組織に細菌性プラークが蓄積して引きおこされる疾患で、歯肉炎(歯肉に限られた炎症)と歯周炎(歯を支持する歯槽骨が消失してしまう重度の炎症)とに分けられます。

プラーク(歯垢)を蓄積させない処置(プラークコントロール)を施さない限り進行します。
口鼻瘻管や眼窩下瘻管が生じた場合は抜歯が必要となります。

歯周基本治療

定期的な全身麻酔下での歯周基本治療(歯石除去とルートプレーニング)を行います。

歯石除去について

目に見える歯の表面の歯石などの汚れを取り除く作業です。
鎌形スケーラーや超音波スケーラーを用いて歯石を取り除きます。

鎌形スケーラー

ルートプレーニングについて

キュレットという器具を用いて、歯周ポケット内の歯垢歯石を取り除きます。
さらに、歯根面を滑沢化し、歯周組織の再生を促す、必要不可欠な処置です。

グレーシーキュレットによる歯根面の滑沢化
全ての歯で行います。

グレーシー型
キュレットミニファイブ

軽度
歯周炎

歯周基本治療

歯周ポケットが深い場合は、歯肉を切開して、歯根表面をできる限りきれいにする処置(歯肉剥離掻把術)を行います。

中程度
歯周炎

抜歯治療

重度歯周病の場合、歯の動揺度や歯根露出の程度、歯科レントゲンなどの検査に基づいて、抜歯を行います。抜歯は、歯肉を切開剥離後に歯根を視認し、ラウンドバーで歯根に沿って歯槽骨を切削します。次に多根歯(歯根が2本あるいは3本)は分割し歯牙を摘出します。歯槽骨辺縁をトリミング後に、粘膜縫合を行います。

重度
歯周炎

ポイント

長期入院はさせない

当院では抜歯後は必ず粘膜縫合処置を行うので、疼痛が少なく、当日もしくは翌日には退院が可能です。
また翌日より食事を与えてもらっています。

年齢による歯周病治療の違い

歯周病治療の目的は、口腔内の炎症部分を取り除き、疼痛から解放されることです。

高齢動物の場合、何度も麻酔をかけることは難しいので、抜歯中心の歯周病治療を選択することが多いです。

一方、若齢から中年齢では、その後のデンタルケアーが出来るのであるならば、歯を残す歯周病治療をなるべく行います。

その子にとって一番適した治療法を相談させてもらい、治療を進めていきます。

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