症例Cases treated

猫の誘導性歯原性腫瘍 

1才3ヶ月齢のノルウェージャンフォレストキャットが、口の中の腫れ、うまく食べられないことを主訴に来院しました。左側上顎の歯肉に2.8×1.5×1.5㎝の腫瘤を認めました。CT検査とレントゲン検査では、上顎骨内にも腫瘍病変を認めました。上顎骨の広範囲外科的切除術を実施し、病理検査では猫の誘導性歯原性腫瘍と診断されました。術後2年目では、明らかな再発は認めていません。

治療前

治療後

基本情報

動物種
品種
ノルウェージャンフォレストキャット
性別
年齢
1才3ヶ月

猫の誘導性歯原性腫瘍は、歯胚(歯の赤ちゃん)から発生する歯原性腫瘍で、若齢の猫に時々見られます。遠隔転移などは起こさない良性腫瘍ですが、知らないうちに顎骨内で増殖が進み、腫瘍の切除が困難となってしまう症例もあります。歯の発生期に腫瘍化するために、歯が生えてこないこともあります。若齢期に歯が生えていない場合は、レントゲン検査で腫瘍が発生していないか確認が必要です。

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